Column コラム

被災地支援の切り札!トレーラーハウスを仮設住宅に
日本は世界の中でも災害の多い国でもあります。
水害、台風、地震などの被害は毎年のようにあり、近年はその被害は増えているのではないでしょうか。
災害での被害も甚大なのですが、災害とセットで問題になるのは、避難所生活の過酷さや仮設住宅のストレス、そしてその先にある災害関連死の問題です。
災害で生存したとしてもその先の生活のストレスによって亡くなってしまったり、安心、安全を担保できないまま暮らさないといけないということは物凄くストレスになります。
災害を防ぐということは100%できないかもしれませんが、災害関連死や、避難所生活の過酷さや仮設住宅のストレスは国を挙げて対応することは可能なはずです。
日本では、仮設住宅はプレハブが多く、プレハブは、夏は暑くて冬は寒い。結露でカビが生えやすく、隣の音も響きやすいので住人同士のトラブルも問題になっています。
このような状況から避難生活での安心、安全の担保、生活の質の向上は大きな課題となっているのではないでしょうか。
その切り札とも入れるものが「トレーラーハウスを仮設住宅にする」というものです。
熊本地震では福祉避難所としてトレーラーハウスが初めて採用!
熊本地震では、益城町が福祉避難所として、トレーラーハウスの導入を公式に認め、一般の避難所では対応できない妊産婦や介護の必要な高齢者などを対象とする福祉避難所としての活用を行いました。
この時が日本で初めての取り組みだったのですが、アメリカでは災害が起きればトレーラーハウスを仮設住宅としてすぐに運び込まれる仕組みができています。
福祉避難所として十分に活用できたトレーラーハウスを仮設住宅でも利用することで、セキュリティー面やトラブル防止にもつながり、避難生活する人たちの生活の「質」の向上につながるはずです。
避難所で起こる新たなリスク「コロナウイルス」にもトレーラーハウスは最適
今までの避難所は体育館などで区画を設けている場合や、仮設住宅でも密な作りとなっています。
従来では緊急時はそれでも良かったのですが、今は違います。
今は「新型コロナウイルス」という災害以外の新たなリスクもあり、災害とウイルスという二重苦の脅威があるのです。
従来型の避難所の仕組みではクラスター感染は避けられないでしょう。
そのリスクを無くしていくためにもトレーラーハウスは災害時の備えとしても大きな役目を果たすのではないか?と私たちは考えています。
これから南海トラフ地震は確実に起こると言われています。
それは何十年も先という未来ではなく、いつ起こってもおかしくはないのです。
起こってからでは遅く、今農地に備えを考えておく必要があります。
トレーラーハウスは宿泊施設として備蓄することが可能
応急仮設住宅の使用期限は2年が基本となります。
しかしトレーラーハウスの耐用年数は最低でも10年です。
いつ起こるかわからない災害のために自治体が備蓄することも可能です。
そして、トレーラーハウスの利点としては、リユースができるということです。
グランピングのキャンプでの宿泊施設としての活用など観光資源としても使うことができます。
再利用可能なのですが、導入リスクはすくなるなるはずです。
水道、電気などのライフラインの設置の問題などがトレーラーハウスにはありますが、非難する方達の生活の質は確実に上がり安全、安心を担保できるトレーラーハウスの活用を自治体のみなさんは検討してみてはいかがでしょうか?